幼児指導のプロが厳選！絶対読んでもらいたい「おすすめの一冊」vol.1

親子関係を深める秘訣「子どもが育つ魔法の言葉」で学ぶ言葉の力

今回ご紹介するのは、幼児教育の専門家が選んだ『子どもが育つ魔法の言葉』です。この本は、親子の絆を深め、子どもの心を豊かに育む言葉の力を伝えてくれる1冊です。それでは、どのような本なのか、詳しく紹介していきますね！「子どもが育つ魔法の言葉」

子どもの成長に必要なのは、愛情、理解、そして適切な言葉遣い

ドロシー・ロー・ノルトの「子どもが育つ魔法の言葉」は、まさにそのポイントを教えてくれる一冊です。この文庫版は、2003年にPHP文庫から出版されたもので、多くの親たちに愛され続けています。

タイトル：子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)

出版社： PHP文庫

作者：ドロシー・ロー・ノルト

どんな内容なの？

この本は、子どもとのコミュニケーションにおける言葉の選び方とその影響に深く焦点を当てています。著者のドロシー・ロー・ノルトは、子どもの心理的発達に必要な支持と励ましを、適切な言葉遣いを通して提供する方法を提案しています。

彼女は、親が日常的な会話の中でどのようにポジティブな影響を子どもに与えられるか、またどのようにして子どもの自尊心を構築し、感情を育むことができるかについて、具体的な例と実践的なアドバイスを提供しています。

「子どもが育つ魔法の言葉」は、単なる理論書ではなく、実際の生活の中で容易に適用できる、実用的な指南書となっています。

この本の注目ポイントはこちら！

この本の中核となるのは、子どもに対する効果的な言葉遣いの重要性に関する洞察です。著者であるドロシー・ロー・ノルトは、日常生活の中で遭遇する様々な状況における言葉の使い方を紹介し、それが子どもの行動や感情にどのように影響を与えるかを明らかにしています。

例えば、子どもが失敗した時、挑戦しようとしている時、または新しいことを学んでいる時に、どのような言葉をかければ子どもの自信と積極性を育むことができるかについて、具体的なアドバイスが提供されています。

これらの洞察は、親や教育者にとって、子どものポジティブな発達を促すための貴重なヒントとなります。冒頭の「子は親の鏡」という詩は、ご存じの方が多いかもしれませんね。

「子は親の鏡」

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨（うらや）んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりを持って育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世はいいところだと思えるようになる

「子どもが育つ魔法の言葉」より

この本を読んだ方からの感想

読者からは、「この本を読んで、子どもへの接し方が劇的に変わった」という声が多く聞かれます。特に、「子どもが自分の感情を上手に表現できるようになった」とか、「親子の関係がより密接になった」という感想が多く寄せられています。

注目されるきっかけとなったエピソード

2005年、当時皇太子殿下だった現在の天皇陛下が、誕生日の記者会見で「子どもが育つ魔法の言葉」の一部を朗読されました。この出来事は、多くのメディアによって取り上げられ、国内外で大きな話題となりました。

陛下が選ばれた部分は、子どもの自尊心を育むための言葉遣いや、子どもとのコミュニケーションの重要性に関する箇所でした。この朗読は、親としての深い愛情と子どもたちへの教育への熱意を感じさせ、多くの人々に感動を与えました。

また、このエピソードは、この本がただの育児書ではなく、子どもの心理的な成長を支えるための深い洞察を含んでいることを示しています。天皇陛下がこの書を公の場で取り上げたことにより、本書のメッセージがより多くの人々に届き、子育てに対する新しい視点を提供しました。

まとめ

「たかが声かけで？」と思われるかもしれませんが、幼児期における親の言葉の影響力は計り知れません。子どもの心の発達において、親がどのようにコミュニケーションを取るかは、その後の人格形成に大きな影響を与えるのです。

特に、幼児期は、自己のアイデンティティや自尊心が形成され始める非常に重要な時期です。この時期に親がかける言葉一つ一つが、子どもの心に深く刻まれ、彼らの世界観や自己価値感を形成する上で重要な役割を果たします。

「子どもが育つ魔法の言葉」では、このような幼児期のデリケートな心理状態に対して、どのようにポジティブな影響を与えることができるかを、具体的な例と共に教えてくれます。この本を読むことで、言葉の力を理解し、子どもの心に寄り添う方法を学ぶことができるのではないでしょうか？

子どもにとって、親の声かけは単なる言葉以上の意味を持ちます。それは愛情、安心感、そして自己肯定感を育む重要な要素なのです。

この本を通じて、子どもの感情や思考に寄り添い、彼らの豊かな内面の成長を支えるための方法を見つけることができるはずです。親として、子どもの心の発達を支え、彼らが健やかに成長するための手助けをすることが、これほど重要なことはありませんね。

最後に、皆さんへのメッセージ

これから育児が始まる皆さん、幼児教育に関わる皆さん、そして今まさに育児の真っ最中にいる皆さん、ぜひ「子どもが育つ魔法の言葉」を一度手に取ってみてください。

この本は、子どもの心に寄り添う方法、子ども達の感情を育むコミュニケーションスキルを学ぶための貴重なガイドとなるはずです。子どもの言葉ひとつひとつに込められた意味を理解し、彼らの心の成長を見守るために、この本はきっと大きなヒントを提供してくれます。

どんな育児の段階にいても、親にとって子どもの心理を理解し、その成長を支えることは常に重要です。「子どもが育つ魔法の言葉」は、そんな親たちの強い味方となるはずです。子育ての喜びも、時には挑戦も、この本と共に乗り越えていけることでしょう。

是非、この宝物のような書籍を手に取り、あなたとあなたの子どもの人生にポジティブな変化をもたらしてください。